リコッタチーズ。その名前を聞くと、ふわふわのパンケーキやおしゃれなカフェのメニューを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

実はこのチーズ、イタリアでは家庭の味として古くから親しまれているんです。ミルクの自然な甘みと、絹ごし豆腐のような滑らかな舌触りが最大の特徴。

今回は、そんなリコッタチーズの歴史から、どこで買えるのか?また美味しい食べ方まで、その魅力を徹底的に探求します!

記事のポイント
  • リコッタチーズの特徴とは?歴史やカッテージチーズとの違い
  • 市販のリコッタチーズはどこで買える?カルディやスーパーでの購入
  • リコッタチーズを使ったケーキやパスタ料理
  • まとめ:万能なリコッタチーズがあれば毎日の食卓がもっと楽しくなる

リコッタチーズの特徴とは?歴史やカッテージチーズとの違い

リコッタチーズは、その真っ白で優しい見た目の中に、非常に興味深い歴史と製法を秘めています。「チーズであってチーズではない?」なんて言われることもあるこの食材。

まずはそのルーツと、よく似ているカッテージチーズとの違い、そして気になる栄養面について深掘りしていきましょう。知れば知るほど、食べるのが楽しみになりますよ。

リコッタチーズの特徴とは?カッテージチーズとの違い
  • 英語のRicottaは「二度煮る」?発祥の歴史と製法
  • リコッタチーズとカッテージチーズの違いを比較!代用は可能?
  • 低脂肪でヘルシー!気になるカロリーと栄養成分表

英語のRicottaは「二度煮る」?発祥の歴史と製法

「リコッタ(Ricotta)」という名前、実はイタリア語で「再び(Ri)」「煮た(Cotta)」という意味を持っているのをご存知でしたか?これがまさにこのチーズの正体を表しているんです。

通常、チーズは牛乳などに酵素を加えて固めた「カード(凝乳)」から作られますが、その過程で水分である「ホエイ(乳清)」が排出されます。モッツァレラチーズなどを作る際に出たこのホエイを、もう一度加熱して(二度煮て!)作られるのがリコッタチーズなのです。

もともとは、貴重なミルクを無駄にしないためのイタリアの知恵から生まれたんですね。

ありがとう!先人の知恵!

歴史は古く、ローマ時代にはすでに原型があったとも言われています。南イタリアを中心に、羊乳や水牛の乳のホエイから作られてきましたが、現在では牛乳製のものが一般的ですね。

ホエイから作られるため、脂肪分が少なく、さっぱりとしたミルキーな甘さが特徴です。口に含むと、雪のようにほろほろと崩れていく食感は、他のチーズにはない魅力と言えるでしょう。

リコッタチーズとカッテージチーズの違いを比較!代用は可能?

スーパーのチーズ売り場で、リコッタチーズの隣によく並んでいる「カッテージチーズ」。見た目も白くてボロボロしていて似ているので、「どっちがどっちだっけ?」と迷ってしまうこともありますよね。でも、実は製法も味わいも結構違うんです。

最大の違いは「原料」です。リコッタが「ホエイ(乳清)」を加熱して固めたものであるのに対し、カッテージチーズは「脱脂乳」などのミルクそのものを酸や酵素で凝固させたものです。

味の違いで言うと、リコッタはホエイ由来の乳糖が含まれるため「自然な甘み」と「クリーミーなコク」が強いのが特徴。一方、カッテージチーズは酸を使って固めることが多いため、「酸味」があり、食感も少しポロポロとしていてあっさりしています。

料理での代用についてですが、サラダのトッピングならどちらも代用可能です。ただ、パンケーキやチーズケーキに入れる場合は、リコッタの方がコクと甘みが出るのでおすすめですね。逆に、よりカロリーを抑えたいダイエット中のサラダにはカッテージチーズが向いているかもしれません。それぞれの個性を理解して使い分けると、料理の腕がワンランクアップしますよ!

低脂肪でヘルシー!気になるカロリーと栄養成分表

リコッタチーズは、フレッシュチーズの中でも特にヘルシーな部類に入ります。ホエイ(乳清)を主原料としているため、脂肪分が低く、吸収の良いホエイプロテインが豊富に含まれているのがダイエッターには嬉しいポイントですよね。

一般的なクリームチーズと比較すると、カロリーは半分〜3分の1程度とも言われています。「甘くて美味しいのに罪悪感が少ない」なんて、まさに奇跡のようなチーズです(笑)

では、具体的な栄養成分を見てみましょう。メーカーによって多少異なりますが、目安としての数値をまとめました。

項目値(100gあたり)
エネルギー162 kcal
水分71.7 g
たんぱく質11.3 g
脂質10.3 g
炭水化物6.7 g
カルシウム290 mg
食塩相当量0.3 g
文部科学省日本食品標準成分表(八訂)増補2023年から引用

このように、脂質が控えめで水分が多く、高タンパクであることがわかります。特にカルシウムもしっかり摂れるので、成長期のお子様や女性にもぴったり。デザートとして食べる時も、生クリームを使うより断然ヘルシーに仕上がりますよ。

市販のリコッタチーズはどこで買える?カルディやスーパーでの購入

「リコッタチーズを使ってみたい!」と思っても、いざスーパーに行くと見つからない…なんて経験はありませんか?モッツァレラやカマンベールに比べると、少し取り扱い店舗が限られるのも事実です。

でも、探す場所さえ間違えなければ大丈夫。ここでは、市販のリコッタチーズを手に入れるための具体的なスポットと、選び方のコツをご紹介します。

市販のリコッタチーズはどこで買える?
  • 一般的なスーパーや成城石井などで市販品を探すコツ
  • カルディなどの輸入食品店なら本場の味が手に入る
  • 近くに売っていない場合は通販や手作りも検討しよう

一般的なスーパーや成城石井などで市販品を探すコツ

まず、近所の一般的なスーパーマーケットですが、イオンやイトーヨーカドーなどの大型店舗であれば、チーズコーナーの「フレッシュチーズ」エリアに置いてあることが多いです。国産メーカー(例えばタカナシ乳業やザオウチーズなど)のカップに入ったリコッタチーズが狙い目ですね。これらは日本人の口に合うように作られていて、鮮度も良いのでおすすめです。

もし近所のスーパーで見当たらない場合は、成城石井や紀ノ国屋といった高級スーパーを覗いてみてください。こちらの遭遇率はかなり高いです!

特に成城石井では、イタリア直輸入のものから、国内の牧場で作られたこだわりのリコッタまで、種類も豊富に揃っていることがあります。パッケージ越しに見て、水分が白濁しておらず、チーズ自体が真っ白でふっくらしているものを選ぶのが新鮮な証拠ですよ。

カルディなどの輸入食品店なら本場の味が手に入る

輸入食品といえば「カルディコーヒーファーム」ですよね。私もよく見に行きます。カルディでは、冷蔵のチーズコーナーにイタリア産の「ガバーニ(Galbani)」などの有名ブランドのリコッタチーズが並んでいることがよくあります。

輸入物のリコッタチーズの魅力は、なんといってもその「濃厚なミルク感」。本場イタリアの製法で作られたものは、コクがありつつも後味はスッキリとしていて、そのままスプーンですくって食べたくなる美味しさです。

また、カルディには冷凍のリコッタチーズや、リコッタを使ったパスタソースなどが売られていることもあります。保存期間が気になる方は、冷凍タイプをストックしておくのも賢い手ですね。見つけたら即カゴに入れちゃいましょう!

近くに売っていない場合は通販や手作りも検討しよう

「いろいろ探したけど、どうしても見つからない…」という方も諦めないでください。今の時代、Amazonや楽天などのネット通販なら確実に手に入ります。

特に、賞味期限が短いフレッシュタイプだけでなく、ロングライフタイプのものも選べるのが通販のメリット。北海道の牧場から直送される極上のリコッタチーズをお取り寄せするのも、ちょっとした贅沢で楽しいですよね。

そしてもう一つの裏技が、「手作り」です!

「えっ、チーズを作るの?」と驚かれるかもしれませんが、実はリコッタ風チーズは自宅で簡単に作れるんです。牛乳(成分無調整がベスト)に生クリームを少し足して温め、レモン汁やお酢を加えて分離させ、布で漉すだけ。

厳密には「カッテージチーズ」に近い製法になりますが、生クリームを加えることでリコッタのようなコクと甘みが出せます。出来立ての温かいチーズを食べる幸せは、手作りならではの特権ですよ。ぜひ一度チャレンジしてみてください。

リコッタチーズを使ったケーキやパスタ料理

手に入れたリコッタチーズ、どうやって食べるのが一番美味しいのでしょうか?そのまま食べるのももちろん最高ですが、料理やスイーツに使うことで、そのポテンシャルは何倍にも膨らみます。

ここでは、カフェのようなおしゃれなメニューから、毎日の食卓に使える簡単アレンジレシピまで、リコッタチーズの楽しみ方をご紹介します!

リコッタチーズを使った料理
  • お店のようなふわふわ食感!リコッタチーズのパンケーキとケーキ
  • トマトソースと相性抜群!パスタやサラダに加えたい料理アイデア
  • デザート感覚でそのまま食べる!ハチミツやフルーツとの組み合わせ
  • まとめ:万能なリコッタチーズがあれば毎日の食卓がもっと楽しくなる

お店のようなふわふわ食感!リコッタチーズのパンケーキとケーキ

リコッタチーズを一躍有名にしたメニューといえば、やっぱり「リコッタパンケーキ」ですよね。世界一の朝食と称されるあのお店でも使われています。

いつものホットケーキミックスの生地に、リコッタチーズを混ぜ込むだけで、驚くほどしっとり・ふわふわの食感に大変身します。ポイントは、チーズを完全に混ぜきらず、少し塊を残すこと。焼いた時にその部分が温まって、口の中でトロッと溶ける瞬間がたまりません!

また、チーズケーキに使うのもおすすめです。クリームチーズの一部をリコッタに置き換えることで、イタリア発祥の「トルタ・ディ・リコッタ」のような、軽やかで上品な味わいのベイクドチーズケーキになります。重すぎないので、食後のデザートにもぺろりと食べられちゃいますよ。「また食べ過ぎちゃった…」なんて後悔も、リコッタならきっと許されるはず(笑)。

トマトソースと相性抜群!パスタやサラダに加えたい料理アイデア

スイーツのイメージが強いリコッタですが、イタリアではパスタ料理の定番食材でもあります。特にトマトソースとの相性は抜群!

完成したトマトソースのパスタの上に、冷たいままのリコッタチーズをスプーンでぽんぽんと乗せてみてください。熱々のパスタと冷んやりクリーミーなチーズを絡めながら食べると、トマトの酸味がまろやかになり、濃厚なコクがプラスされます。これだけで、おうちパスタがレストランの味に格上げされますよ。

サラダにトッピングするのも簡単で美味しいです。ベビーリーフやルッコラ、フルーツトマトのサラダに散らすだけで、彩りも白と赤と緑で美しくなります。オリーブオイルと塩胡椒、少しのレモン汁をかければ、おしゃれな前菜の完成。ワインのお供にもぴったりですね。

デザート感覚でそのまま食べる!ハチミツやフルーツとの組み合わせ

「料理するのはちょっと面倒…」という時は、素材の味をダイレクトに楽しむのが正解です。

器にリコッタチーズを盛り、その上から美味しいハチミツをたっぷりと回しかける。たったこれだけで、極上のスイーツになります。リコッタのミルキーな風味とハチミツの甘い香りが溶け合って、幸せな気分に浸れること間違いなしです。

季節のフルーツと合わせるのもおすすめ。イチゴや桃、イチジクなど、甘味と酸味のあるフルーツと一緒に食べると、リコッタがまるで上質な生クリームのような役割を果たしてくれます。クラッカーやバゲットに乗せてカナッペ風にすれば、急な来客時のおもてなしにも重宝しますね。

まとめ:万能なリコッタチーズがあれば毎日の食卓がもっと楽しくなる

ここまでリコッタチーズの魅力をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

「二度煮る」という独特の製法から生まれる、低脂肪で優しい甘さ。スーパーやカルディで手軽に買えて、パンケーキからパスタ、そのままのデザートまで幅広く使える万能選手。

冷蔵庫にリコッタチーズがひとつあるだけで、朝食が豪華になったり、夕食のパスタがプロの味になったりと、食卓の風景がガラッと変わります。

ぜひ、お気に入りのリコッタチーズを見つけて、あなたなりの美味しい楽しみ方を探求してみてください。きっと、その優しくて奥深い味わいの虜になるはずです!チズはそう思う。