カマンベールチーズ。チーズ好きじゃなくてもこの響きには心をくすぐられませんか?
好きな人にとっては、とろけるような舌触りと芳醇な香りで、世界中の人々を虜にしています。今回は、そんなカマンベールチーズの魅力を徹底解剖します!
- カマンベールチーズってどんなチーズ?
- カマンベールチーズの食べ方と選び方
- カマンベールチーズのまとめ
カマンベールチーズってどんなチーズ?
カマンベールチーズは、フランスのノルマンディー地方生まれの白カビチーズ。牛乳から作られ、熟成が進むにつれて、外側はふわふわの白カビ、内側はとろりとろけるような食感に変化します。
その味わいは、熟成度合いで大きく異なり、日数が経っていないものはミルクの風味と爽やかな酸味が、熟成が進むにつれてコクと旨味が強くなり、より複雑な味わいを楽しむことができます。
そして、カマンベールチーズ最大の特徴と言えるのが、独特の香り。「キノコ」「アンモニア」…と表現されることもありますが、この香りが多くのファンを魅了しています。
歴史と誕生秘話
カマンベールチーズの歴史は、18世紀後半、フランス革命の真っただ中に始まります。
ノルマンディー地方のカマンベール村に住むマリー・アレルという女性が、革命から逃れてきた流れ者の司祭から教わった製法を元に、白カビを使ってチーズを作ったのが始まりとされています。
当時のカマンベール村のチーズは、丸い形と柔らかい食感が特徴で、パリなどの都市部でも人気を集めていました。
しかし、輸送手段が馬車しかない時代、柔らかいチーズは形が崩れやすく、長距離輸送には不向きでした。
そこでマリーは、チーズを藁で包み、木箱に詰めることで、形が崩れるのを防ぎ、都市部への輸送を可能にしたのです。
こうして、「カマンベール」という村の名前で呼ばれるようになったこのチーズは、瞬く間にフランス中に広まり、20世紀に入ると、世界中で愛されるチーズへと成長を遂げました。
そして、第一次世界大戦中、日本にもこのチーズが持ち込まれたとされています。
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基礎情報と栄養素
カマンベールチーズにはタンパク質、カルシウム、ビタミンB12などの栄養素が豊富に含まれ、乳酸菌は腸内環境を整える働きもあります。
ただし、高カロリーで脂肪分が多いので食べ過ぎには注意が必要です。
項目 | 値(100gあたり) |
---|---|
エネルギー | 291Kcal |
水分 | 51.8g |
たんぱく質 | 19.1g |
脂質 | 24.7g |
炭水化物 | 0.9g |
ビタミンA(レチノール活性当量) | 240μg |
ビタミンB2 | 0.48mg |
食塩相当量 | 2.0g |
カマンベールチーズの食べ方と選び方
カマンベールチーズは、そのまま食べてももちろん美味しいですが、様々なアレンジを加えることで、さらに奥深い味わいを楽しむことができます。
食べる30分〜1時間前に冷蔵庫から出して常温に戻すと、チーズ本来の風味が引き立ちます。クリーミーでなめらかな味わいを、様々な飲み物や料理と組み合わせて存分に楽しんでみてください。きっとカマンベールチーズの虜になることでしょう。
購入するときの選び方
お店で買うときは、すでにパッケージ化されていると思いますが、もし専門店などで買う場合は、以下の点を見てみるといいでしょう。一番なのは、お店の人に相談することですけどね。
・パッケージをチェック!
カマンベールチーズは、製造方法や熟成期間によって味わいが大きく異なります。パッケージには、「伝統的な製法で作られたもの」「牛乳の種類」「熟成期間」などが記載されているので、自分の好みに合ったものを選びましょう。
・表面の白カビをチェック!
新鮮なカマンベールチーズは、表面の白カビが均一に生えており、白く美しいのが特徴です。逆に、カビが黄色っぽく変色していたり、表面に黒い斑点が出ているものは、避けた方が無難です。
・香りをチェック!
カマンベールチーズを選ぶ際に、最も重要なのが香りです。熟成が進むにつれて、香りが強くなっていくので、自分の好みの熟成度合いのものを選びましょう。ただし、アンモニア臭が強すぎるものは、熟成が進みすぎている可能性があるので注意が必要です。
・弾力をチェック!
カマンベールチーズは、熟成が進むにつれて、中心部から柔らかくなっていきます。指で軽く押してみて、弾力があるものを選びましょう。ただし、中心部が硬すぎるものは、熟成不足の可能性があります。
おすすめの食べ方
・シンプルにカットして
カマンベールチーズ本来の味を楽しむなら、カットしてそのまま食べるのが一番です。熟成度合いによって、風味が大きく変わるので、食べ比べてみるのもおすすめです。
・焼いてとろ~り
カマンベールチーズを丸ごと焼くと、中がとろ~り溶けて絶品です!オーブンで焼いたり、フライパンで焼いたり、様々な方法で楽しめます。バケットやクラッカーにのせて食べれば、それだけで立派な一品になります。
アヒージョに入れてもトロっとした中身とニンニクの風味が食欲をそそります。コクのある味わいが、特別感を演出してくれます。アウトドアでも作りたい一品です。
・フライパンで焼いて香ばしさをプラス!
カマンベールチーズをカットして、フライパンで焼くと、表面がカリカリとした食感になり、香ばしさが増します。お好みで、蜂蜜やブラックペッパーをかけると、さらに風味がアップします。
・サラダのトッピングやスウィーツ風に
カマンベールチーズは、サラダのトッピングにも最適です。グリーンサラダに、カットしたカマンベールチーズを乗せるだけで、見た目も華やかになり、チーズの塩味が良いアクセントになります。蜂蜜とナッツを乗せて、デザート風にして食べるのもおすすめです。
・パスタやリゾットに混ぜてコクをプラス
クリーム系のパスタやリゾットに、カマンベールチーズを少量加えることで、コクと風味がアップします。
ペアリングとおすすめの飲み物
カマンベールチーズのクリーミーな風味と芳醇な香りを最大限に引き出す飲み物のペアリングは数多く存在します。どのようなペアリングがお好みですか?大きく4つのカテゴリーに分けて、それぞれのおすすめをご紹介します。
王道ペアリングで完璧なマリアージュを楽しむ
・シードル
リンゴの爽やかな酸味とほのかな甘みが、カマンベールの濃厚さを引き立て、最高の組み合わせです。特にブルターニュ地方産の辛口シードルがおすすめです。
・白ワイン
ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネなど、フレッシュでフルーティーな白ワインは、カマンベールのクリーミーさと調和します。樽熟成したシャルドネは、コクと複雑さを加え、よりリッチなペアリングを楽しめます。
・シャンパン
きめ細かい泡立ちと華やかな香りが、カマンベールの風味をさらに引き立てます。特にブリュットなど、辛口のシャンパンがおすすめです。
・赤ワイン
タンニンが強すぎない、フルーティーな軽めの赤ワインがおすすめ。ピノ・ノワールやガメイ種(ボージョレ地方産など)やドルチェット種(ピエモンテ州産など)などは、カマンベールの風味を引き立てつつ、果実感とのバランスが良いです。
・ジュース
飲めない人や未成年のお子様などには、りんごジュースやぶどうジュースなどがおすすめ。白ぶどうのジュースは、すっきりとした甘さでカマンベールの風味を引き立てます。赤ぶどうジュースは、ポリフェノールが豊富で、カマンベールとの組み合わせで抗酸化作用も期待できます。
意外性を楽しむ個性派ペアリング
・ビール
フルーティーなエールやコクのあるIPA、少しスパイシーなベルギービールも相性が良いです。特にトリプル系のベルギービールがその甘さとコクでカマンベールを彩ります。
・日本酒
フルーティーで軽快なタイプの日本酒は、カマンベールのまろやかな味わいと調和します。特に吟醸香の高い大吟醸などがお薦めです。
・紅茶
アールグレイなどの柑橘系の香りの紅茶は、カマンベールの風味と調和し、上品なマリアージュを生み出します。
・ブランデー
calvados(カルヴァドス)などのりんご由来のブランデーは、カマンベールと相性抜群です。
カマンベールチーズのまとめ
カマンベールは、同じ白カビチーズであるブリーチーズよりも熟成が進んでいるため、香りが強く、味が濃厚なのが特徴です。 ペアリングの際には、ぜひカマンベールの熟成度合いも考慮してみてください。
奥深く、様々な楽しみ方ができるカマンベールチーズで、あなただけのお気に入りの食べ方、飲み物を見つけてみてはいかがでしょうか?カマンベールが食卓にあるだけで、とても素敵な雰囲気になります。ぜひ家族みんなで、最高のチーズ体験を楽しんでください!