ゴルゴンゾーラはさすがに苦手っていう人多いと思います。
ゴルゴンゾーラの独特の香りと風味は、チーズ内部で青カビが繁殖する過程で生成される脂肪酸や硫化物などの成分によるものだそうで、これらの成分が複雑に絡み合って、独特の風味を生んでいます。
そして、この香りや風味を「臭い」とか「まずい」と感じる人が後を絶ちません!笑
特に、日本では青カビを食べる文化が一般的でないため、ゴルゴンゾーラの香りを強烈に感じ、敬遠する人が多いようですね。一方で、欧米ではこの独特の風味が高く評価され、ワインや果物と合わせて楽しまれています。
そんな一癖も二癖もあるゴルゴンゾーラについて、匂いの特徴や食べやすい組み合わせなどをご紹介します。
- ゴルゴンゾーラが臭い!まずい!と言われる原因とブルーチーズの関係
- ゴルゴンゾーラが臭いやまずいと感じない工夫!ブルーチーズでも!
- ゴルゴンゾーラは臭いしまずい?実はブルーチーズも食べ方次第!
ゴルゴンゾーラが臭い!まずい!と言われる原因とブルーチーズの関係
ゴルゴンゾーラは、イタリアを代表するブルーチーズの一種です。ブルーチーズは、チーズの内部に青カビを繁殖させて熟成させたチーズの総称。
ゴルゴンゾーラの他にフランスのロックフォールやイギリスのスティルトンなどが有名です。「世界三大ブルーチーズ」なんて呼ばれますよね。その特徴を見ていきましょう。

- 匂いの例えると独特の臭さがある?
- 他の香りが強い食材と比較
- 味の例えがひどすぎる!ゲロの味なんてしない!
- ブルーチーズの匂いは女性に嫌われる?香りの感じ方の違い
- 嫌いな人の共通点!ピカンテ(ピッカンテ)とドルチェとは?
匂いの例えると独特の臭さがある?
ゴルゴンゾーラの匂いは「強烈」と表現されますが、これはチーズ内部で青カビが繁殖する過程で生成される脂肪酸や硫化物などの成分によるだそうです。この香りが様々に表現されるんですよね。
「カビ臭い」とか「アンモニアのような匂い」、「湿った地下室のような香り」などと例えられることもあります。他にも「湿った古い雑誌のような匂い」や「生乾きの雑巾のような匂い」と言われることも。ひどい言われようです笑
「ピリッとした刺激がある香り」と感じる人もいますよね。このピリッとした刺激は、青カビが生成する特定の成分によるもので、チーズの風味を一層複雑にしてくれているんですよね。
このように、ゴルゴンゾーラの匂いは多様な表現で例えられ、その独特さが人々の感じ方に大きく影響していますよね。
他の香りが強い食材と比較
ゴルゴンゾーラのように強い香りを持つ食材は他にもあります。日本を代表する納豆や、くさやなどの発酵食品は典型例ですよね。日本人でも納豆のにおいは苦手だけど、食べると美味しいという人もいますし、好きなポイントは人それぞれ。においだけで食べないというのは、もったいないと思いませんか?
さて「くさや」は、魚を発酵させたものですよね。その強烈な香りは世界でトップ10に入る臭さだそうです。実は、私は食べたことがありません汗 一度はチャレンジしてみたいと思ってるんですけどね。
一方、「納豆」は大豆を発酵させたもので、粘り気と独特の香りが特徴です。これらの食品の香りは、発酵過程で生成される成分によるもので、ゴルゴンゾーラの香りの生成過程と共通点があります。
このように発酵を伴うとどうしても臭いが強くなるという共通点はありますが、ゴルゴンゾーラも同じとは一概には言えません。やっぱり青カビというのは、また独特ですからね…。
発酵食品の風味を楽しむというのは文化を楽しむという気持ちで臨むと少し違った味覚の世界が楽しめるのかなーと思います。
味の例えがひどすぎる!ゲロの味なんてしない!
ゴルゴンゾーラやブルーチーズの独特な風味や香りを愛してやまない人も多いですが、一部では「ゲロの味がする」といった過激な表現で嫌われることもあります。
「おぬし、ちょっと言い過ぎぞ!」と思ったりしますが、実際にはそのような味ではなく、感じ方の違いが大きく影響しているんではないかと。
反対に「濃厚なミルクの甘味にナッツのフレーバーを加えたような味わい」と表現する人もいたりもするわけで・・・。同じ食品でも感じ方は人それぞれであり、ゲロの味というのは言い過ぎかなと思います。
ブルーチーズの匂いは女性に嫌われる?香りの感じ方の違い
ブルーチーズの独特な香りが、女性に嫌われるなんてことも聞いたことがあります。どうも青カビ熟成による強い刺激臭が主な原因らしく、実際に女性のチーズに対する嗜好調査では、青カビタイプのチーズは嫌われる傾向が強いことが報告されているようです。
ブルーチーズの匂いが加齢臭の原因物質である「ノネナール」と似ていると感じられることがあるため、特に女性にとっては不快に感じられることが多いのでしょうか。
この香りの感じ方の違いは、遺伝的な要因も関与している可能性もあるとか。一部の人々は、ブルーチーズの香りを「石鹸のような味」と感じることがあり、これは味覚・嗅覚遺伝子の違いによるところもあるとも言われます。 本当でしょうか・・・。このあたりは専門家ではないのでわかりません笑
嫌いな人の共通点!ピカンテ(ピッカンテ)とドルチェとは?
ゴルゴンゾーラチーズには、「ドルチェ(Dolce)」と「ピカンテ(Piccante)」の2つのタイプが存在します。まずいと思った理由が、これらの違いにあるかもしれません。
イタリア語で「甘い」を意味するドルチェ(Dolce)は、熟成期間が約50日と短く、柔らかくクリーミーな食感が特徴です。青カビの風味も穏やかで、マイルドな味わいのため、ブルーチーズ初心者やマイルドなチーズを好む人にあっています。
「辛い」を意味するピカンテ(Piccante)は、熟成期間が約80日と長く、硬めの食感とシャープでピリッとした辛味が特徴です。青カビの風味が強く、しっかりとした味わいを求めるチーズ愛好家に好まれます。
このように、ゴルゴンゾーラのドルチェとピカンテの違いを理解し、自分の味覚や嗜好に合わせて選ぶことで、より美味しく楽しむことができます。初めて試す方やマイルドな味を好む方にはドルチェを、強い風味や辛味を求める方にはピカンテをおすすめします。(参考:Gorgonzola DOP)
ゴルゴンゾーラが臭いやまずいと感じない工夫!ブルーチーズでも!
ゴルゴンゾーラやブルーチーズの独特な香りや風味を和らげ、より美味しく楽しむための工夫をご紹介します。

- 避けるべき組み合わせ
- 香りを抑えて食べやすくする調理法
- 初心者も楽しめる美味しい食べ方
- ゴルゴンゾーラチーズのケーキやスイーツは美味しい?
- ゴルゴンゾーラは臭いしまずい?実はブルーチーズも食べ方次第!
避けるべき組み合わせ
ゴルゴンゾーラの独特な風味を最大限に楽しむためには、組み合わせる食材の選択が重要です。適切な食材を選ばないと、チーズの風味が強調されすぎたり、逆に打ち消されてしまうことがあります。
例えば、強い酸味のある食材はゴルゴンゾーラの風味と競合しやすいです。例えばレモンやグレープフルーツなどの柑橘類は、チーズの濃厚な味わいとぶつかり合い、全体のバランスを崩してしまうことも。
また、苦味の強い野菜も避けるべき食材のひとつです。ゴーヤやケールなどは独特の苦味を持っており、ゴルゴンゾーラの風味と相まって、クセが倍増される可能性があります。チーズが持つ本来のコクやクリーミーさが損なわれてしまうという悲しい結果になってしまいます。
意外かと思われるかもしれませんが、強い香りを持つハーブも相性が悪いとされています。ローズマリーやセージなどの香りが強いハーブは、ゴルゴンゾーラの独特な香りと衝突し、調和を乱す原因となります。ゴルゴンゾーラ自体にすでに強い個性があるため、香りの強い食材を合わせると、どっちつかずになってイマイチということでしょうね。
ゴルゴンゾーラの味を美味しく楽しむには、食材の組み合わせを工夫することが大切。です。本来の風味を引き立てるためにも、酸味の強い果物、苦味の強い野菜、強い香りを持つハーブは、できるだけ避けるようにした方が無難ですね。
香りを抑えて食べやすくする調理法
逆に、ゴルゴンゾーラの強い香りが苦手な方の場合、調理方法を工夫することで、香りを和らげつつ美味しく食べることができます。
ゴルゴンゾーラは加熱すると香りが穏やかになり、味わいもクリーミーで食べやすくなります。例えば、生クリームや牛乳と一緒に加熱すると、ゴルゴンゾーラの風味がまろやかになるので、パスタソースやリゾットに加えると、チーズの塩味が程よくなじみ、食べやすくなります。
また高温で焼くことで、ゴルゴンゾーラのクセのある香りが弱まり、チーズのコクが際立つとされているので、ピザやグラタンなんかのトッピングとして使うとゴルゴンゾーラ単体の味も楽しますね。
初心者も楽しめる美味しい食べ方
やはり味に慣れていない場合は、先ほども書きましたが、パスタやリゾットのソースに使うのはかなりおすすめです。ゴルゴンゾーラをソースにすると、クリーミーでなめらかな味わいになります。特に生クリームや牛乳と合わせることで、チーズのクセが和らぎ、濃厚な味わいが楽しめます。
あとはゴルゴンゾーラとはちみつの組み合わせは定番です。加えて、ナッツ系は香ばしさがあるのでゴルゴンゾーラのクセを抑えてくれますし、食感にアクセントも加えてくれます。少し甘味があっていいようなシンプルなピザに、ゴルゴンゾーラとナッツを砕いてのせ、はちみつをかけると美味しいですよ。リンゴとか甘味のあるフルーツなんかも相性いいです。
ゴルゴンゾーラチーズのケーキやスイーツは美味しい?
ゴルゴンゾーラを使ったスイーツは、その独特の風味と甘さのバランスが絶妙で、チーズ好きにはたまらない一品です。特にチーズケーキは人気があります。
クリームチーズとゴルゴンゾーラを組み合わせて作るゴルゴンゾーラチーズケーキは、本当に濃厚でコクのある味わいです。いつものチーズケーキよりもコクとまろやかになったフワッとしたゴルゴンゾーラの風味が楽しめます!フルーツをトッピングすると、さらに爽やかさが加わってGOOD!
他にもクッキーなんかも売られていますよね。はちみつを加えている商品が多いと思うので、やっぱりこの組み合わせは定番なのかも。まずは手軽にこういったものから入るのもおすすめですよ。ゴルゴンゾーラ嫌いの人でも違和感なく楽しめるはずです♪
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ゴルゴンゾーラは臭いしまずい?実はブルーチーズも食べ方次第!
ゴルゴンゾーラやブルーチーズは、その独特の香りや風味から「臭い」「まずい」と感じる方もいますが、適切な食べ方や組み合わせ次第で、その美味しさを十分に楽しむことができます。
チーズのプロフェッショナルからすると、邪道とかお叱りを受けてしまいそうですが、食べやすい組み合わせをまとめておきます!
- ゴルゴンゾーラにはドルチェ(甘口)とピカンテ(辛口)の2種類がある
- 慣れていない方は、マイルドな風味の「ドルチェ」がおすすめ
- はちみつやフルーツ、ナッツと一緒のレシピを考えてみる
- 生クリームや牛乳と一緒に加熱してパスタソースやポタージュなんかに
- ピザやグラタンなど少し焦げさせるようなものにのせる
ゴルゴンゾーラは最初はかなり抵抗がありますが、何度か食べると癖になるチーズだと思います。ぜひ少しずつチャレンジしてみてくださいね!